日本においては比較的カジュアルに使われるようになった「S」と「M」というキーワード。
本来の意味はサディズム（S）とマゾヒズム（M）ですが、現代では普段の生活やコミュニケーションにおいて、様々なシチュエーションで解釈されるようになりました。
人間を16パーソナリティに分類するMBTI（マイヤーズ＝ブリッグス・タイプ診断）においても、それぞれのパーソナリティがS・Mのどちらに偏っているのか、気になる人が増えてきています。
そこで、この記事では「MBTI別SM診断」と題して、16パーソナリティそれぞれのSM傾向について考察します。
MBTIにおけるSMとは？
MBTIにおいて、それぞれのパーソナリティをSまたはMに分類する場合、パーソナリティをどう解釈するのかが問題になります。
公式にMBTIがSまたはMへの分類ケースを当てはめているわけではないため、この記事では次のような形でパーソナリティをSまたはMに分類していきます。
| S傾向 | M傾向 |
|---|---|
| 主体的に自分の人生を歩む意識が高い | 誰かとともに人生を歩む意識が強い |
| 問題や課題に対する解決策を自力で見出そうとする | 誰かの決断を裏付け、サポートに回ろうとする |
| 自分が決めたことに対して責任感を持つ | 社会のルールや友人等との約束事を優先する |
| 組織を導く、リーダーシップをとる | 組織の一員として働くことに抵抗がない |
基本的には、上記傾向の強弱も含め、16パーソナリティを分類します。
それでは、各パーソナリティの傾向を紐解いていきましょう。
INTJ(建築家)の人のSM傾向
INTJ(建築家)の人は、自分の理想や計画を優先する傾向にあり、カップルの間でも建設的な意見を積極的に提案するタイプです。
パートナーへの意識は高いのですが、総じてロジカルに判断するため、これらの点から【強いS傾向】があると判断できます。
アダルトグッズなどの使用にも肯定的で、相手が嫌がらない限り色々と試したいと考える人は少なくないでしょう。
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INTP(論理学者)の人のSM傾向
INTP(論理学者)の人は、普段の生活において好奇心がベースとなっているため、思考そのものは積極的です。
相手に対する思いやりの方向性は率直で、話し合いの上でお互いが納得できる方法を判断しようとします。
パートナーとの間で快楽を追求する際も、好奇心にもとづいた研究気質があるため、いわゆる「大人のおもちゃ」の利用に抵抗がない人は意外と多いかもしれません。
ただし、自分のアイデアに必ずしも固執しないことから、このタイプの人は【ややS傾向】と考えてよいでしょう。
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ENTJ(指揮官)の人のSM傾向
ENTJ(指揮官)の人は、主導権を自分が握らなければ気が済まない、といっても過言ではないほど、自立心が高い性格をしています。
人によっては、パートナーに「自分に対して従順であること」を強いる場面が多くなるなど、このタイプの人は【ドS傾向】がハッキリ表に出るかもしれません。
しかし、自分が主体であるという条件さえ呑めば、パートナーとしてはサポートに徹するだけでよいので、タイプによっては楽な相手とも言えます。
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ENTP(討論者)の人のSM傾向
ENTP(討論者)の人は、16パーソナリティの中でも特に議論を好む人で、意見を受け入れる姿勢にはタブーが存在しません。
極端な話、刺激を得るためには“何でもする”メンタリティを持っているため、タイプ的には【SにもなればMにもなる傾向】があります。
誰かに刺激を与えつつ、自分も刺激を受けたいと考えるため、どんなパートナーとも一緒に喜びを享受できる可能性があります。
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INFJ(提唱者)の人のSM傾向
INFJ(提唱者)の人は、狭く深い人間関係を好み、コミュニケーションも総じて丁寧にやり取りを進める傾向にあります。
自分の考えや嗜好を相手に押し付けることを好まない性格をしており、基本的にはパートナーの意見を聞いて合わせていくタイプなので、分類としては【ご奉仕的M傾向】になるでしょう。
Mではあっても、相手のために自ら積極的に行動できる点が、提唱者タイプの特徴です。
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ENFJ(主人公)の人のSM傾向
ENFJ(主人公)の人は、周囲と強調できるリーダータイプで、総じて前向きに行動することができます。
パートナーとの関係性を築くにあたっても、健康的でエネルギッシュなアプローチになり、受け身的な要素はあまり感じられません。
しかし、自分やパートナーを苦しめる関係性を嫌うため、タイプ的には【ややS傾向】にとどまるでしょう。
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INFP(仲介者)の人のSM傾向
INFP(仲介者)の人たちは、総じて優しく繊細な心を持っているため、心を通わせ合う関係になれたときに真価を発揮します。
精神面での結びつきがある場合、パートナーの要求にしっかり応えようとするため、【強いM傾向】があると考えられます。
ただ、自分から要求や不満をパートナーに伝えることに苦手意識を感じている人もいるため、パートナー側が適切な形でリードしてあげることが大切です。
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ENFP(運動家)の人のSM傾向
ENFP(運動家)の人は、社交的かつ楽観的な性格をしており、タイプとしては“オールラウンダー”が近いでしょう。
今を楽しむことに意識が向いているため、どちらに主導権があるかどうかは気にしませんが、提案には積極的なので【ややS傾向】を持つ人と分類できそうです。
大人のおもちゃへの抵抗も少ないことから、ちょっと刺激的なグッズを試してみるのも良さそうです。
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ISTJ(管理者)の人のSM傾向
ISTJ(管理者)は、真面目な性格をしているため、何事もルールや秩序を優先して考えます。
時として、パートナーよりも自分の中の正義を優先することがあり、セックスにおいて消極的な姿勢を見せる人も少なくありません。
しかし、家族や自分にとって必要と判断できれば、セックスを「我慢するもの」と割り切って対応する精神性も備えているため、ある意味では【ドM傾向】が強いとも言えます。
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ISFJ(擁護者)の人のSM傾向
ISFJ(擁護者)の人は、自分に厳しく他人に優しい、非常に優しい心を持っています。
パートナーをサポートすることに強い意義を感じるため、相手の色に染まる才能は16パーソナリティ中もっとも高いと言えるかもしれません。
このタイプの人は、筋金入りの【ドM傾向】を潜在的に備えている可能性があり、S傾向の強いパートナーとの組み合わせが理想的です。
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ESTJ(幹部)の人のSM傾向
ESTJ(幹部)の人がコミュニケーションをとる際は、秩序や伝統を重んじるため、実直なやり取りになりがちです。
判断そのものが非常識になるケースは稀なので、仕事や決断に関しては安心して任せられますが、愛情表現もワンパターンになってしまうおそれがあります。
ただ、自分の提案に対するこだわりは少ないことから、タイプ的には【SにもなればMにもなる傾向】に分類できるでしょう。
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ESFJ(領事官)の人のSM傾向
ESFJ(領事官)の人は協調性が高く、周囲からの評価も高い傾向にあります。
基本的に貢献に積極的な性格をしており、誰かから感謝されることがモチベーションアップにつながります。
パートナーとの関係性においては、まずパートナーの要望ありきで動き、その評価にともなう“お返し”を望みます。
そのため、ベースとしては【強いM傾向】があるものと考えて良いでしょう。
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ESTP(起業家)の人のSM傾向
ESTP(起業家)の人は行動的かつポジティブな性格であり、同時に現実を見据えて決断することができます。
安定した環境での生活には向いておらず、考え方も目的に応じて柔軟に変えることができます。
あえて分類するとすれば【SにもなればMにもなる傾向】にあたるかもしれませんが、相手のS的傾向に自分を合わせてMを演じている場合も考えられるため、一概には言い切れない部分があります。
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ISTP(巨匠)の人のSM傾向
ISTP(巨匠)の人は、感情表現はそれほど得意な方ではないものの、創作の才能を活かして相手に自分の気持ちを伝えることが得意です。
相手との接し方も、どちらかというと技術・理知的な部分が優先するため、相手から何かしてもらうのを期待するよりも自分からアクションを起こしがちです。
SMの観点からは【強いS傾向】が見られ、相手に気持ちよくなってもらうためにあらゆることを試そうとするため、パートナーとしては一風変わったアプローチが期待できるでしょう。
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ISFP(冒険家)の人のSM傾向
ISFP(冒険家)の人は、自由人的な要素を持っており、基本的に寛容な性格をしています。
一方で、自分のペースも大事にすることから、他者に対して積極的に干渉することは少ないでしょう。
このことから、このタイプの人は【強いM傾向】を持つものと考えられますが、より良い関係構築のため提案をすることもあります。
S傾向が強い人がパートナーの場合であっても、冒険家タイプの意見を受け入れてみることをおすすめします。
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ESFP(エンターテイナー)の人のSM傾向
おおらかな性格をしているESFP(エンターテイナー)の人は、誰かを否定することなく、ユーモアを忘れない接し方ができます。
状況に応じて【SにもなればMにもなる傾向】を持っており、相手を楽しませつつ自分も楽しむことができます。
エンターテイナーの人と良い関係を築くには、まず“ノリ”を優先してコミュニケーションをとりつつ、自分の性格について自己開示するのが良いでしょう。
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まとめ
以上、MBTIにおける16パーソナリティにつき、S・Mの傾向について解説してきました！
読者の皆さんは、自分のタイプに納得できたでしょうか？
MBTIの考え方に当てはめた場合、いわゆるドS・ドMに該当する人もいれば、人に合わせてS・Mを使い分けられる人もいて、バリエーションが豊富なことが分かります。
もちろん、同じタイプであっても個人差はありますから、あくまでも参考情報として楽しんでくださいね！